そのとき、イエスはこう言われた。「父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです。」彼らはイエスの衣を分けるために、くじを引いた。
ルカによる福音書23章34節
敬拝
- 賛美 心を込めて主をほめたたえよう
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- 勧め 「真理はイエスに在り」マタイによ福音書26章57〜64節
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単立 恵みバプテスト教会 - 教会の年間スケジュールが大幅に変わっています。特に集まって何かをすることを控えています。この状況でも守られ、主のみこころがされるよう求めます。
- 土曜日の聖書の学びはお休みします。
この新型コロナウイルスが制されるように心からお祈りいたします。
愛する皆様の健康が守られますように。
メッセージ
真理はイエスにあり
マタイによる福音書26章57〜64節
2000年前のイスラエルでは裁判が行われていました。ローマ帝国の支配下にあり、政治的な裁判と宗教的な裁判があり、イエスは政治的には、地方総督ピラト、宗教的には大祭司によって裁かれました。場所は「カヤパの庭」です。ペテロも傍聴しています。
この裁判の特徴は、有罪か無罪かを審議するのではなく、極刑ありきで、そのための証人が多数立てられていました。
1、証言の内容は聖書に記されていません。推測するに、律法に関することや、常識的ではないことなどが考えられます。例えば、ユダヤ教にはサドカイ派があり、彼らは、死後もない、霊もない、など、霊的なことを否定していました。現在的に考えると、「無神論」があります。例えば、進化説、科学的ではない、伝統を軽視する、などがあげられます。
これらは人間の考えですから、一般に受け入れられ共感されることが多いと思います。
2、別の証人は「イエスのことば」に注目して言いました。「この人は『わたしは神の神殿をこわして、それを三日のうちに立て直せる。』と」。これは、ヨハネの福音書2章19節で、ユダヤ人がイエスに「しるし」を求めたときの答えです。
ヨハネの福音書では「この神殿をこわしてみなさい。わたしは、三日でそれを建てよう。」と言われたので、裁判での証人は、微妙に変更しています。「私的解釈」です。証人は、神殿をイエスがこわすと、また三日のうちに立て直せる」と証言していて、イエスが神殿を壊し、建て「直す(再建する)」とあります。イエスは神殿を自ら壊し、元通りに修復すると。
イエスが言っていないことを自分なりに解釈して証言しています。そもそも神殿とは何でしょうか。最初に建てたのはソロモン王で、彼は「荒野の幕屋」を立派な建物にしました。でもこれはバビロン帝国によって破壊され、ユダヤ人にとって悲願だったのでヘロデ王が46年かかって再建したのです。幕屋は「祈りの家」と呼ばれ、犠牲をささげて礼拝する場であり、テント作りで移動ができるシンプルなものでした。
ちょうど、この時は過越の祭りの前で、エジプトから民が解放され約束の地カナンへ旅立ったことをおぼえるためのものでした。犠牲の子羊がささげられましたが、それはイエス・キリストの贖いの影です。あとで弟子たちは「イエスはご自分のからだのことを言われた」ことに気づきました。
3、宗教ではない真理
「あなたの家を思う熱心がわたしを食い尽くす」ヨハネの福音書2章17節
イエスはエルサレムにのぼられ、神殿に入り、犠牲の動物を売っている商売人を追い出し、両替人の金を撒き散らしました。いわゆる「宮きよめ」と言われています。宗教は人の熱心を求めます。神殿は宗教化し、立派な建物、多くの巡礼者たちが世界中から集まっていました。そのために、犠牲の動物を売り、貨幣の両替が重宝されたのです。祭司のような宗教指導者は多くの利益を得ていました。
イエスはみことばを解き明かされました。過越の子羊は子羊ではなく「主イエス」であり、神殿は建物ではなく「主のからだ」を指している影です。本体はイエス・キリストです。
ですから、ヨハネの福音書2章19節では、神殿を壊して建て直し回復させるのではなく、ご自身が十字架に架けられ、三日目に復活されることを預言されたのです。裁判の当事者も証人も弟子たちさえ分かっていませんでした。確かに神殿は70年に破壊されましたが三日目の再建はありませんでした。
主のメッセージは、それはイエスの復活であり、よみがえりが「しるし」です。