2020年8月30日

あなたは忍耐についてわたしのことばを守ったので、地上に住む者たちを試みるために全世界に来ようとしている試練の時には、わたしもあなたを守る。
ヨハネの黙示録3章10節

敬拝

  • 黙想 静かに礼拝に備えます
  • 賛美 心を込めて主をほめたたえよう
  • 祈り
  • 勧め 「ヨセフにキリストを見る」創世記37章1〜8節
  • 献金
  • 報告
  • 頌栄
  • 祝祷

教会からの報告・案内

  • 会堂における礼拝について、次週の9月6日もお休みです。インターネットを使った配信やCDを聞いてくだされば幸いです。
  • 新型コロナウイルスは世界中に猛威を与えています。特に本県は他府県と比較しても人口比の感染者が多いようです。キリストのからだである教会は集まって賛美、礼拝することが求められていますが、不安なく守られますようにと願っています。

この新型コロナウイルスが制されるように心からお祈りいたします。
愛する皆様の健康が守られますように。

メッセージ

「ヨセフにキリストを見る」

創世記37章1〜8節

聖書のほとんどはイスラエル民族の歴史です。イスラエルの民族は「ヤコブ」から始まりましたが、その子供ヨセフを通して救い主の預言を見たいと思います。なぜならイスラエルの民は神と人との祭司の役割、仲介者的な働きのために召されたからです。

創世記37章2節 これは「ヤコブの歴史」とあります。ヤコブには12人の子供があり、ヘブロンの近くに住んでいた羊飼いです。

なぜか、兄弟の中でヨセフは嫌われていました。父は年老いて生まれた子を特別に愛し、相続者としての「そでつきの長服」を与えます。これは神の「選び・召し」を示しています。

創世記37章5節 ヨセフは夢を見ます。当時は神の啓示は、選ばれた預言者に「夢」で与えられたのです。それは2つありました。

1、畑で束を作っていて、ヨセフの束が真っ直ぐに立ち、他の束が拝んだ。

2、太陽と月の11の星がヨセフを拝んだ。

ヨセフはこの夢を家族に話すと父は叱り、兄弟たちは嫌った。これは神の計画で、その啓示の成就がスタートしたのです。

神はバビロンからアブラハムを召し、イサク、ヤコブときました。それはヤコブと言う一人の人から家族、部族、そして国家になるのです。それは、思いがけないことから始まります。人生には思いがけない、想定外のことが多々起こります。逆に、思い通りに事は進まないのです。

ヨセフは一人前の羊飼いではなく、手伝い、助手でした。この日も仲間に加えられずに家にいました。父はヨセフに、兄弟たちに伝言を頼むのです。ヨセフは兄弟たちが、自分を殺そうとするほど嫌われていることを知りませんでした。

創世記37章18節 兄弟たちはまだ遠くにいるヨセフに気づきます。「ヨセフだ。殺そう」それも野獣に襲われたように見せかけて。長兄のルベンは反対しました。父を悲しませるからです。そこで「穴」に投げ込み、後で救い出して父に返そうと。

兄弟たちは長服を剥ぎ取り、穴に放り込み、ルベンがいない時にイシュマエル人に銀20枚で売ります。奴隷の値段です。

「あなたがたが経験した試練はみな、人の知らないものではありません。神は真実な方です。あなたがたを耐えられない試練にあわせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道を備えていてくださいます。(コリント人への手紙第一10章13節)

ヨセフの人生は、兄弟たちに嫌われ、穴に放り込まれ、父から離され、銀貨20枚で異邦人に売られ、エジプトに連行され、奴隷になります。しかし、やがて王パロと等しい位にされて、父、兄弟たちの祝福になるのです。見た夢の啓示の成就です。ヨセフはエジプトで死に「ミイラ」にされて、故郷、約束の地に携えられます。

ヨセフはキリストの型です。聖書はイエスについての証言ですから。

イエスは

(1)父なる神のみもとから世に来られ、十字架、復活、昇天まで計画されていた。

(2)穴に放り込まれ、穴は「よみ」を表します。

(3)この世に「人の子」として「仕えられるためでなく、仕えるために」

(4)弟子に裏切られ、銀20枚で売られます。

これは、ヤコブの家族の救いのためです。ヨセフはエジプトで死んでミイラにされて、カナンに返され、アブラハムの墓「マクペラ」に葬られますが、イエスはすべての人の罪を背負い十字架に架けられ、死、よみにくだりますが、父なる神はイエスを復活させ、やがて神の国に帰ります。試練は忍耐を生み、必ず益になることの証です。ヨセフの生涯は、やがて来るべき救い主を示しています。ヨセフの型はイエスにおいて成就するのです。